現在公演中の作品と今後公演予定の作品をご紹介いたします。
紙屋町さくらホテル


一人では出来ないこと、一人の人間の力を超えた何か大きな豊かなものとは...。
これは「人間の宝石」が織り成す物語。
昭和20年5月、広島の紙屋町さくらホテル。
新劇の名優・丸山定夫、そして宝塚少女歌劇団出身の女優・園井恵子を核とする
移動演劇隊のさくら隊。
ホテルの所有者である日系二世の神宮淳子と心やさしきそれぞれの事情を抱えた同居人たち。
淳子の従妹の正子、言語学者の大島先生、ピアノの得意な玲子。
日系人である淳子をスパイ容疑で監視する特高刑事・戸倉までが同居をはじめ
天皇陛下の密使海軍大将長谷川と陸軍中佐針生が身分を隠してホテルにやってくる。
果たしてその目的は...
この風変りなさくら隊が繰り広げる感動の物語。
いい舞台はひととき我を忘れさせ、そのことで人を素直にさせる、
生まれ変わりの儀式なのかもしれません。
―――井上ひさし
★演出:鵜山仁さん・出演者の方からコメントをいただきました★
頭痛肩こり樋口一葉


ぼんぼん盆の十六日に地獄の地獄の蓋があく ────
夭折した明治の女流作家・一葉を取り巻く5人の女性たちが織りなす
この世とあの世の境界線。
激動の明治に生を受け、若くして樋口家の戸主となった一葉(本名・夏子)。
女性でありながら母・多喜と妹・邦子との暮らしを守るために小説を書いて生計をたてることを決意する。
苦悩やしがらみと向き合いながら筆を執る彼女の前に現れたのは幽霊・花螢。
一葉と花螢のユーモア溢れる交流を軸にしたある時代を生きた女性6人の物語。
好景気で浮かれる上層と下層の間で、美しい文体で時代ともに生き抜いたあらゆる階級の女性達の頂上から底までを見た一葉...。
24歳6か月の若さでこの世を去るまで多くの名作を発表した夭折した天才女流作家の"奇跡の14か月"とは...。
★ 演出・栗山民也さんからコメントをいただきました ★
★ 出演者の皆様からコメントをいただきました ★