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公演情報 |PROGRAM

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現在公演中の作品と今後公演予定の作品をご紹介いたします。

私はだれでしょう

好評前売中!
これは井上ひさしが紡いだ敗戦のひとつの真実。
そしてラジオの魔法。
私はだれでしょう。だれであるべきでしょう。


ラジオはいつも人々のそばにあった。
戦時中は「大本営発表」、8月15日は「玉音放送」。
敗戦後、東京放送会館は建物をGHQに接収されていたが、
「復員だより」「街頭録音」「のど自慢」そして「尋ね人」...
人気番組は多く、あの頃、誰もがラジオを聞いていた。
これは戦後のラジオ放送にひたむきに取り組む放送局職員たちと、日系二世の軍人と、
そして"自分がだれだかわからなくなってしまった"風変わりな男の、
歌あり笑いありミステリーあり、戦後日本の青春物語。
2007年の初演から10年、新キャストを迎えて初めての再演!


昭和21年7月。日本はまだ混乱と困窮のただ中にあった。
新番組「尋ね人」を担当する日本放送協会の一室、
脚本班分室には、戦争で離ればなれになった肉親、知人の消息を尋ねる人々の"声"が積み上げられていた。
「尋ね人」はこの無数の"声"をラジオを通して全国に送り届けるために始まった。
占領下日本の放送を監督するCIE(民間情報教育局)のラジオ担当官・日系二世のフランク馬場と
脚本班分室長の川北京子をはじめとする三人の女性分室員を中心に、
組合のストライキ運動や放送用語問題も飛び交って、次から次へと騒動が巻き起こる。
そこに登場した「ラジオで私をさがしてほしい」という不思議な男。
なぜかは知らぬが歌もタップも武術もなんでもできる、
でも自分自身がわからない男の「自分探し」を手伝ううち、
ラジオ局の人びとも自分自身を見つめることになり、
やがて、川北とフランクはある大きな決断をする―――。

仕事をしているNHKの人たちに凛としたところがあって、彼らといつもいっしょにいたかった。
どうして彼らが凛としていたかといえば......ちょっと説明がいるかもしれません。
戦前戦中の日本放送協会(NHKはもちろん戦後の呼び方です)は財団法人で、
内閣情報局監督下の国策宣伝機関でした。
電波は主権者(つまり受信者)のものであると考えて、
さまざまな干渉とキチンと向き合っていく人たちがたくさんおられて、
それが凛とした態度になっているようでした。
そこで、この戯曲は、あのころの凛として番組をつくっていた方たちへ捧げられたものなのです。
――井上ひさし

作/井上ひさし 演出/栗山民也
出演/朝海ひかる 枝元萌 大鷹明良 尾上寛之 平埜生成 八幡みゆき 吉田栄作 朴勝哲(ピアノ奏者)

音楽/宇野誠一郎 美術/石井強司 照明/服部基 音響/山本浩一
音響効果/秦大介 衣裳/前田文子 振付/井手茂太 音楽監督/後藤浩明
歌唱指導/亜久里夏代 宣伝美術/下田昌克 演出助手/保科耕一 舞台監督/村田旬作
公演日程・チケット情報

化粧

2017年2月25日(土)前売開始
大衆演劇女座長・五月洋子がたどり着いた"幸せ"の形とは・・・
作家、役者、演出家の三つ巴
「女優の覚悟が伝わる舞台」(読売新聞社 杉山弘氏)と称された、
"平淑恵最後の『化粧』" いよいよ開幕!


さびれた芝居小屋の淋しい楽屋。
遠くから客入れの演歌が流れてくるやいなや、
大衆演劇女座長・五月洋子は、座員一同に檄を飛ばし始める。
開演前の化粧支度の最中も、
口上や十八番の演目である「伊三郎別れ旅」の母と子が再会する場面の稽古に余念がない。
その慌ただしい楽屋に、一人の青年が訪ねてくる。
昔泣く泣く捨てたはずの一人息子と名乗る人物。
その再会をきっかけに、夢と現の二つの物語が重なり合って・・・

井上ひさし初の一人芝居にして、至高の傑作戯曲である『化粧』。
2016年、第23回読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞し円熟味を増す演出家・鵜山仁と、
二度の紀伊國屋演劇賞個人賞受賞、人生の機微を見事に表現する平淑恵のタッグもいよいよ"ファイナル"


俳優の演技力と観客の想像力とが劇場を魔法の空間に変化させ、
一切の現実を消してしまう一方、
架空の女座長とその一座とを活き活きと現前せしめた。
――井上ひさし
公演日程・チケット情報

イヌの仇討

2017年5月13日(土)前売開始
時代の真実は虚偽と謎だらけ。
現代と変わらぬ歴史のからくりと人間のドラマ、忠臣蔵・・・
武士の正義は、はたして本当につらぬかれたのだろうか。


討ち入り当日、密室でお犬様と炭焼き小屋に隠れていた吉良上野介は
どんな思いで首をはねられるまでの二時間を過ごしたのか。
吉良の目線から、その知的な興味を駆使して語られるスリリングな舞台運びは、
作者の目でみた忠臣蔵のもう一つの側面を浮かび上がらせる。
大石内蔵助の登場しない忠臣蔵は、逆に大石内蔵助を鮮明に浮き立たせ、
移り気な大衆の力によって美談として今に伝聞されるべき、作られた忠臣蔵ではなかったか?
さて、その真実は・・・こまつ座の初演から二十九年の時を経て、今甦る井上ひさしが描いた「忠臣蔵」異聞。



時は元禄十五年(一七〇二) 十二月十五日の七ツ時分(午前四時頃)。

有明の月も凍る寒空を、裂帛の気合、不気味な悲鳴、そして刃に刃のぶつかる鋭い金属音が駆け抜ける。
大石内蔵助以下赤穂の家来衆が、ついに吉良邸内に打ち入った。狙う仇はただ一人。
「吉良上野介義央」
ところが、やっとの思いでたどりついた上野介の御寝屋は蛻の殻だった。
上野介は、御勝手台所の炭小屋に逃げ込んでいた。
赤穂の家来衆が邸内を二時間にわたって、三度も家探しをしていた間、
身を潜めていたというあの物置で、彼らの心に何が起こったのか。
果たしてどんな事実があったのだろうか。
―――討ち入りから三百五十年、歴史の死角の中で眠っていた物語が、東憲司の演出によって二十九年ぶりに甦る。


思えば、あの白髪の品のいい老人が気の毒でならぬ。
ある日、些細なことを根にもたれ、いきなり切りつけられたばかりか、
あげ句の果てには殺されて、壮大な貴種流離譚のために、
三百年間、悪く言われっ放しのあの老人を、
私はときどき手を合わせて拝みたくなる。
――井上ひさし


井上ひさし版忠臣蔵『イヌの仇討』には浅野内匠頭も大石内蔵助も出てこない。
仇役・吉良上野介に光を当てた異色作である。
打ち入られてからの二時間、逃げ隠れた物置のみで進行する物語の台詞の数々は暗闇の中で光り輝き、
豊かに広がり、人間の生きる性を問い正してくれる。
権力に忠実なイヌとして生きてきた一人の老人を慈しみながらも、滑稽に笑い飛ばし、厳しく残酷に打ちのめす。
この物語は三百年前に起きた事件を通して今現在の日本の恥部をも晒けだしているようにも思える。
僕にとってこの戯曲は挑戦である。
赤穂浪士のごとく武者震いし、そして吉良上野介のように怯えている。
いずれにしろ覚悟を決めて、作者の愛溢れる言葉の渦に飛び込んでゆくのだ。
――東憲司
公演日程・チケット情報
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